クラフトレーベル FAT
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fragment of materials/素材の欠片たち 11  アンティークのシェルボタン
「手作りという基本 17」


アルミのコースターはタガネとハンマーで作る。

1、0.8ミリの厚さのアルミ板を83ミリ角に金ばさみで切る。
2、定規を当て四方より、12.5ミリ内側に正方形型の線をケガク。
3、58ミリ幅のタガネで内側の線と四隅を叩く。
4、3の行程を繰り返す。
5、500の紙ヤスリで表面に擦り後をつけながら磨く。
6、汚れをアルコールで拭き取り完成。

金属の高騰が進み、木材はチークを始め入手困難になりつつある。工具も日本の良い工具が廃盤になりつつある。切ない。10数年来通っている大田区の学校付近の町工場もマンションに立て替えらているのを目の当たりにしている。日本のモノ作りはどこへ行くのだろうか?それとも、もっと先の優れたビジョンが大手のメーカーにはあるのだろうか?
DIYスピリッツはFATの信念。だから、どんなことがあってもFATは楽しくモノ作りと表現を実践することをアピールして行きたい。そしてこの国で唯一モノ作りの地位が認められている技術家庭の先生、美術や工芸の先生、頑張ってほしい。厳しくて、楽しくて、達成感のある授業を手掛け日本の技術のすばらしさを子供たちにつたえてほしい。
2008.7.1
Today's message from T. Terashima / 寺島 徹
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