クラフトレーベルFATの
       アトリエにようこそ

 

animation
object of FAT
no sound version
by
Kouhei Ichiyama

 
  fragment of materials/素材の欠片たち 16  sus304の表面  
     
  青山から始まったこと   
 



DM

 「青山」という響きはFATにとってトクベツだ。「作品を見ていただけますか…」最初に訪ねて作品を扱ってもらったのが青山にあるスパイラルの中のマーケットだった。デザイナーとかアーティストが店頭に売り込む姿は当時はほとんど聞かなかった。みんな嫌がていた。少なくとも、美大生のプライドは高かった。最低でもギャラリーを借りて展示する。そしてシンデレラストーリーを待ち構える。FATはそんなことだけはしたくなかった。必然性がなかった。コネクションも使いたくなかったし、作りたくもなかった。15年が経ち、良かったと思っている。色々な人と出会い。思い返せば楽しいことばかりだ。当時はギャラリーは銀座が中心だった。そして、銀座にはない空気があったのが、青山だった。何でだろう。当時の原宿、神宮前、渋谷。今思うと本当に愛おしい重いで、胸が熱くなる。スパイラルでは、さまざまな企画に参加させてもらった。今思うと随分無茶なこともしたなと懐かしく思う。
 そんなスパイラルで始まった店頭でのアーティストによる展示会が200回になるそうだ。カウントされていないかも知れないが最初だよと言われたことがある。そんな思い出に浸りながらFATも参加させていただた。初期の作品のリメイクから現在の作品までいくつかセレクトした展示だ。ノベルティーにはスパイラルのラッピング待ちのタグをプレゼントする。こんな備品もいくつかと生み出した。小さいけど「青山」の空気が作ってくれたFATにとってのシンデレラストーリーの一編にぜひ触れてみてください。スパイラルにて8月7日まで    2010.7.1 寺島トオル

 

  back number

YouTube/
NewWorks200904


YouTube/Xmas2009