クラフトレーベルFATの
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object of FAT
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by
Kouhei Ichiyama

 
  fragment of materials/素材の欠片たち 15  津久井城山で切り出した「しいの木」の年輪  
     
  FATのゲージ  
 

もの作りで重要なことは、楽しく作ること。ストレスなく正確に、手早く出来上がっていくと本当に楽しい。そのための工夫もまた楽しい。写真のゲージは一見薄汚い機械に見えるかもしれないが、原材料から作品用に同じ長さの金属棒を手早く切るためのゲージを取り付けた金属切断機だ。写真のセッティングだと19.5ミリの棒がひたすら切り出すことができる。ところで、以前に一度にたくさん切り落とせるゲージも作ったことがある。でもそれはしっくり来なかった。今はこのゲージで一本一本確認しながら切り出している。意外と速くて、何よりも楽しい。たぶん楽しく作ることができる速度というのがあるのだろう。行き過ぎると、ロボットのようにこなすだけになってしまうのかもしれない。もとっも現代のロボットは僕が考える以上に進化しているかもしれないが…。3月は卒業や別れの季節。FATの作品も贈り物として選ばれることが多い。特別な時に選ばれる嬉しさを感じつつ、ひとつひとつ心を込めて作ろうと思う。2010.3.1 寺島トオル

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  1995年に発表した一輪挿しフロルメントス。写真のゲージは、その支柱部分に使う金蔵棒を切り出すために使います。初期のフロルメントスは、さびのナチュラルな質感が話題を呼びました。
切り出した鉄の棒やプレートは、丁寧に手入れをしながらサビ付けを行います。約2〜3週間掛かります。サビが美しく出ない時は、全てサンディングで落として、1から作り直します。