クラフトレーベルFATの
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by
Kouhei Ichiyama

 
  fragment of materials/素材の欠片たち 15  津久井城山で切り出した「しいの木」の年輪  
     
  初雪  
 

2月1日。朝目覚めると、都内が一面銀世界になっていた。前日の予報通りに前日の夕方から雪が舞いだし、冬らしい光景が広がっていた。最近の天気予報は外れることがほとんどない。観測技術の進歩だろうか、また情報の進化だろうか。情報と言えばウェザーニュースという多くの人が頼っているだろうサイトがある。天気予報のサイトだが、会員になれば、天気状況を報告できるというものだ。情報量を払うのではなく、提供するための支払いをするのだそうだ。クラブ活動のようだ。天気予報が重要なのは、遠足や運動会のときだけではない。天気予報を見て、商品の仕入れをしたするのは現代では当たり前になってきている。そんなお天気サイトのようなものづくりのサイトは出来ないものだろうかと思う。アメリカにファインウッドという投稿形式の歴史ある雑誌がある。アトリエではもうかれこれ10年以上購読している。そしていつも、この雑誌のマニアックなコミュニティーには驚かされる。こちらも利益や収益を超えたつながりが素敵だ。ところで、日本は不景気な話題ばかりだが、そんな中で心にゆとりを持って生活している人たちもたくさんいる。そんなゆとりから、新しい価値観が生まれ、全く新しい生き方が見つけられるようになればいいなと思う。初雪、家に帰宅途中に通り過ぎた小学校の校庭に雪だるまがいくつもころがっていた。2010.2.1 寺島トオル

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澄みわたった冬の青空。
訪れた湯島天神の梅のつぼみが、
凛と天に向かって開こうとしていた。
その上には真昼の白い上弦の月。
遥か彼方のお月様だけれども、
2つの関係は、
偶然ではないような気がする…
ものづくりが人間の本質の一つだとすれば、
何かを願う気持ちもまた、人間らしい行為の一つ。
願いや希望、夢があるから
想像力がはたらき、何かができる。
天神様は、誰かが作ったものだと知りながら
多くの人でにぎわっていた。
月と梅の花は糸ではつながっていないけれども
何かしらの意図があって上に向かっているようで、
月はそれを見下ろしているようだ。
同じ場所に集まった、両手を合わせる私たちと
天神様の向こうに感じる力のように。

FATの今月は、新作展のための試行錯誤期間です。
半年後に開催できるように予定を立てています。
どうぞ楽しみにしていてください。