クラフトレーベル FAT
      アトリエにようこそ!

animation
' object of FAT'
no sound version
by Kouhei Ichiyam

 

         
fragment of materials/素材の欠片たち 14  天日干しで、浸食され面白く変化した木 。
                      
                       
    ひょんなことから車を作り始めた。FATを始めた時、「いつかは自動車のデザインもしたいな」と妄想を抱いていたものだが、現実となりそうだ。それもDIYで。正確に言えばFATの仕事ではなく学校での「ものづくり特別講座」のひとつとしてあくまで学生が主役。でもまさか自動車が自分たちの手で作れるとは思っても見なかった。いや実際はまだ出来ていないが…構想から半年、たくさんの人に応援されてなんとかできそうだ。「応援」。技術のフィールドは想像以上に助け合いの精神があるのだろうか?困っていると周りの人たちが手を差し伸べてくれる。それとも、教育の現場だからこその無償の助け合い精神が今も生きているのだろうか?いずれにせよ。本当に多くの人との出会いが生まれた。ある日、大人っぽく生徒にはこう言ってしまった。要求するのではなく、まずやること。そうすると手を差し伸べてくれる人が絶対いるはずだと。実はコツコツやる生徒を見て私自身が気づかされた。10月11日もてぎのサーキットに子供たちの車が走る夢を今見ている。2009年9月寺島トオル            
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  nastuko okamura    

アクリル素材の新作展の余韻を今、じわりと感じています。その後Cushu cusyuの店頭で揺れていたアクリルの雲も、いつしか消えていました。季節で雲の表情は変わります。新作展の後、入道雲の夏がすぎ、今は鱗雲が心地よい風とともに天高く広がっています。そしてアトリエでは、その時の試作「雲」がここちよい余韻を漂わせて揺れています。秋がくるとFATは、ハロウィン、そしてクリスマスの準備でにぎやかになります。今年のテーマも決まりました。その試作に今は励んでいます。

         

 

                     
 

アクリルは、熱を加えると面白いように曲がる。子供時代にトースターで縮めて作る遊びやクラマタシロウさんの名作オバQスタンドもそうだと思う。そして、自動車作りで見学に行った先ではカウル(全面の窓)もそうやって作っていた。中高生が大きな炉のようなものをコンパネで作り、中に七輪等を入れ温めながら掃除機で吸引し製作していた。美しい現代の自動車もこういった最初の一歩が重要だと思う。アクリルも木や鉄などに比べ歴史の浅い素材だが知れば知るほど他の素材同様、面白い面が見えてくる。

 

          toru terashima