今年の始まりに、＜もの伝え＞をしたいと言ったが、偶然の出会いから４月より横浜の中学校で技術家庭を教える機会を得た。微力ながら日本のものづくりの将来に何か出来るのではという思いにかられ、その場で衝動的にそのお仕事を承諾してしまった。それから３ヶ月、周りの方々の数えきれないほどのご好意に包まれながら、夢の中での出来事のような毎日を繰り返している。そして私の原点が、小学校４年の技術工作部にあることも思い出した。父に買ってもらったはんだごてセットがお守りのように本当の役割を得てよみがえった。15年に渡りお世話になったデザイン専門学校もしばらくの間お休みさせていただき、義務教育の場で、生徒を相手にしばらく格闘してみようと誓った。実はその時、同時にいくつかの目標が頭をよぎった。これも＜もの伝え＞に関することであるが、こちらは数ヶ月後にお伝え出来るかも知れない。アトリエでは早くもクリスマスの準備に入り始めた。岡村ナツコがその試作で、新しい技法に挑戦している。そしてこのところFATへの嬉しいメールをよくいただく。本当に嬉しい。FATはがむしゃらに製作する時期を過ぎ、じっくり緩やかに、しかし熱く将来を確実に見つめ、ひとつ上のステージに進み始めたような気がする。2009年7月/寺島トオル

FATの新作展
2009年4月29日〜5月10日（定休日なし）
Cushu cusyu
代官山から徒歩2分、恵比寿から徒歩8分
終了しました。
ご来場ありがとうございました。

クシュクシュで行う恒例、未経験素材にチャレンジする新作展。今回はアクリル素材。
その他にSPF材で作った黒板テーブルも販売します。

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会期後もしばらくの間一部商品を展示しています。