クラフトレーベル FAT
      アトリエにようこそ!
animation ' object of FAT'
no sound version
by Kouhei Ichiyama
fragment of materials/素材の欠片たち 14  天日干しで、浸食され面白く変化した木。
素材を取り扱う会社がまた無くなった。不景気を背景とした辛い話がずっと続く。取次店の方が親身に別の会社を探してくれた。しかし、手に入れた素材は質が違った。返品も申し訳なくて出来ない。楽天的に「いつか使えることがあるからストックしよう」と、自分に言い聴かせようと思ったが、やりきれなくて、素材に不負荷をかけてみた。すると、見たことのない形が生まれ出した。色々なアイデアがどんどん浮かんできた。「頭を抱えず、手を動かすこと。」僕たちのモットーだったはずだ。そうだFATのスタートには想いがあった。表現したくて、粗末な身の回りの物で作り出していた。Build&Scrap、作られては壊され、また作られる都市トーキョーに憧れ、すべての価値観を捨てFreestyleなスピリットで表現しようと始めたことを思い出した。どんな時代のどんな場所、たとえ荒廃した場所でもクリエイティブな気持ちでいようと当時の僕たちは思っていた。
2月、いちばん寒い季節。または、春の準備段階。ドキドキとした予感があちらこちらで駆け巡る。そしてアトリエの枯れて、凍てつく地面にも薄青い生命が芽を出し始める。
新年、中学生がエンジン車の燃費を競うエコラリー選手権のTVを観た。まだ幼さ残る手先で溶接をする姿に感動。モノ作りは年齢の早くから社会がバックアップするべきだと思う。昨今、不況という暗いニュースが流れ、FATの周りでも手に入る材料や工具の種類が減った。様々な素材が手に入るトーキョーではなくなる様で残念だ。世界がグローバル化すると日本はモノ作りから離れて行くようで悲しい。次世代を考え、技術や考え方を残すことも僕たちの役割だと思う。2009年のキーワードは<モノ伝え>にしようと思う。モノ作りに加えて、モノ伝えを丁寧に行いたい。

寺島トオル
もうすぐバレンタインですね。最近は身近な人に感謝の気持ちを伝えられる楽しいイベントになってきました。私はどこかで買ったものでも、相手のことを考えながら、オリジナルのラッピングを考えるのが大好きです。「私からの贈り物になった!」という達成感で、贈られる人と同じだけ幸せになれる気がします。
大切な人へのアイデアがまだ決まってない方、FATのシャーレやタイルトレイをギフトボックスにぜひアレンジしてみてください!

岡村ナツコ
09年はガラスに挑戦するつもりです。そして今年の初仕事はベイビーマラカス。いわゆるガラガラです。FATにはもともとがらがらの人気作品のリズムボールがありますが、僕が夢中になっている旋盤技術を生かし、0才児用の小さな楽器のつもりで作りました。ぜひ店頭に出せるようにしたいです。

福地セージ
DIY/クラフトのページは、この画面をクリックした後にプリントアウトできます。点線でカットすると正方形のクラフトブックになります。
back number