クラフトレーベル FAT
      アトリエにようこそ!
animation ' object of FAT'
no sound version
by Kouhei Ichiyama
fragment of materials/素材の欠片たち 13  ステンレスのドリル削りかす(リサイクルに出します。)
先月の29日クリスマスの準備でバンを走らせていた。紅葉真っ盛りの高尾のアトリエから、視界が広がる大好きな一宮の吊り橋の多摩川を渡り、なかなか進まぬ甲州街道、ケヤキ並木の落ち葉の表参道へといつもながらの移動だが、街の中もすっかり年末の様相。神宮前のキャットストリートを人の速度で抜ける。並木橋から代官山へ、人も街もすごく動いていてそれはそれで幸せな光景だ。僕の頭の中も、何月なのか?何日なのか?何曜日なのか?ほとんど分からないほどアトリエも忙しい。かろうじて、木々の色付きの変化で季節を把握している。助かる!そう、季節ごとに街が変わるというのは嬉しい。みんな一緒に感じることはいいことだと思う。今年の新作は、岡村さんが持ってきた一冊の絵本からスタートした。サンタの国からの贈り物という、その本にある窓辺に飾る大きなオーナメントが気になり、試作を始めた。北欧では、窓辺に星や雪のオーナメントを飾るそうだ。これは、自分のためにだけでなく街行く人を楽しませるためにも飾るらしい。クリスマスはみんなで楽しみたい。クリスマスは宗教を越えて年末の楽しみでもある。このところ表参道でもクリスマスではなくホリデーとサインを掲げる店が増えてきた。ホリデーは、アメリカで宗教を越えたクリスマス期間の呼び名。日本で教会に行く人は少ないがやはりクリスマスの響きがいい。日本は仏教、神道が主の国だが、他の宗教を理解、敬意を払える土壌があると考えたい。経済的に豊だからこそ,そんな発想が出来るのだろうか?辛いニュースや争いごとが世界中から伝わってくる。オーナメントは自分のために,家族のために,道行く人のために,大切なだれかのために飾るものだと思った。暖かい連帯、関係のささやかなシンボル。品物を納め終わり夜の8時ミッドタウンを通り過ぎたとたんビルの谷間から、オレンジ色の大きなツリーの様なライトアップされた東京タワーが顔を出した。
アドベントスターの名前をプロペラと名付けました。なんか,すんだ冬空に思い切り飛ばすと風が目に見えるようでは…という思いと、松かさからでてくる羽をつけクルクル落ちてくる松の実も、FATの定番テーブルツリー「アンテナ」のネーミングイメージもあったかもしれません。クリスマスとかけ離れているし、安直のようですが譲れない強いインスピレーションです!ところで、僕の誕生日の花は,ある本によると「おおあまな」アドベントスターの下に咲いたと呼ばれる星形の花だそうです!

寺島トオル
マカバの木を美しい板目をえらびでスライスしたバー型のクラフト。開くとアドベントスターの星になったり、雪の結晶になったりします。北欧の習慣のようですが人がどのようなものを使っているのか想像しながら、作ってみました。FATらしいモダン+フォーキーなクラフトに仕上がったと思います。ワイヤーやリボンで窓辺に飾ってみてください。

アドベントスター/プロペラ

今年のDMのイラストを描きました。GOD JULとは北欧でクリスマスのこと。ここ数年、北欧スタイル夢中になっています。大好きなこの国の絵本をながめていて、窓辺に飾るアドベントスターの存在を知りました。イラストに、このアドベントスターを描きました。私だけでなく道行く人を楽しませるアドベントスターに街中が幸せになる。そして,自分ももっと幸せになる。素敵だなと思いました。ささやかですがこのオブジェを作りながら、世界中の人たちの幸せを願います。

岡村ナツコ
クリスマスモビールの糸巻きを木工旋盤で作ることに挑戦しました。始めは、1時間で数個でしたが、どんどん上達し、クオリティーも上がりました。回転する動力によって、ものが作られるのが不思議で、今いちばん魅力的な工具で、作業です。オリジナルのタバコ一本入れも作りました駆け出しの僕にもコンセプトはありません(笑)。禁煙という熱い思いからです!僕は煙草は吸いませんが(笑)。

福地セージ
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