クラフトレーベル FAT
      アトリエにようこそ!
animation ' object of FAT'
no sound version
by Kouhei Ichiyama
fragment of materials/素材の欠片たち 13  ステンレスのドリル削りかす(リサイクルに出します。)
 1日にSHIBUYA-FMに出演させていただいた。アトリエで唯一聴いているラジオ局だ。実はアトリエでは感性を研ぎ澄まし製作するために他のラジオを禁止している。人には好きな曲もあればそうでない曲もある。FATはみんな音楽好きだからこそ他の人の好みが騒音にならないように当初は音無しにした。仕事では自分を自分で追い詰めることが必要で、例えばノミの木を削る音がそっと響き渡る空間なんてストイックでいいと思う。しかし分かってはいても、年齢や経験もばらばらなアトリエ内で、空気が張りつめ、息がつまり、狂気に陥っても困るので、今は各部屋一斉に同じものを聴きながら製作ムードを盛り上げるようにしている。丁度、サティの家具の音楽やイーノの環境音楽は積極的に快適空間にアプローチした実践だったように、音楽の力を借りて製作環境作りをしている。そもそも僕たちの活動のスタートはアンビエントパーティーだった。常に音も音楽も大切にしたいと思っている。ところで渋谷FMは一般的なラジオと違いトークが少なく流行にに流されない選曲、そしてクリエイティブなのでアトリエで流すことが許されている。むしろなくてはならない。放送中、意外にも逆の立場で質問された。「ラジオを聞きながら仕事をするんですか?」と。そう、僕たちはリズミカルに手を動かし作業するが、それは音楽の演奏に近いかも知れない。そして曲名はインスピレーションを与えてくれるし、メロディは僕たちFATの帆に風を送り、ハーモニーはチームの心を一つにしてくれる。その質問に、音楽はアトリエには欠かせないと改めて感じた。2008年10月1日
FATのキーワードの1つ「DIY」とは誰もが知っているように、自分で作るということ。今、新作展示会にむけて100個のリングを作っています。初めて挑戦する技術をそのまま商品(作品)として販売して頂けるクシュクシュさんには感謝しています。すばらしい職人さんが作った銀細工と比較すると気が引ける思いですが、楽しんで試行錯誤して作っています。毎年この展示会から後の定番作品が生まれていますので今回の展示も楽しみにしていて下さい。

寺島トオル
新作の指環の一つひとつにインスピレーションで名前をつけました。
SHIBA,BANE,HISHI,NAT,HINODE…
みなさんどのようなイメージを持たれるでしょうか?ぜひ、指環の横に並べてあるネームカードを見てください。
制作過程での嬉しい瞬間は、新しい銀をパッケージから出す時、輪にした銀の先端同士がバーナーで溶かされくっついた瞬間、銀の質量が輝きに変わる磨きあげた瞬間、そしてぴったりの名前が思いついた瞬間です。
岡村ナツコ
FATの助っ人として作ることの大変さを痛感しています。五感を絶えず働かせていないとミスをしてしまいます。それは、FATでは良い作品を丁寧に作ればよいというのではなく、それをムダなつくることが要求されるからです。しかし、だからこそうまく言った時は充実感で一杯です。今ぼくはそのFATスピリッツを広めるために、雑貨が大好きな人たちが毎週渋谷に集まり、仕事帰りに好き勝手に雑貨について話す約1時間ほどの勉強会を始めました。ぜひみなさんも参加して下さい!

福地セージ
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